導入事例

【企業事例】社員の声を起点に、仕事と介護の両立支援を展開~見えにくい不安に向き合う実務設計のプロセスとは-芙蓉総合リース株式会社様-

芙蓉総合リース株式会社
人事部 ダイバーシティ推進室
室長 園城 幸恵様
課長代理 松室 春日様

▼目次
アンケートで明らかになった、介護への不安と実態
予想をはるかに超える参加率。全社向けセミナーで得た手応え
社員の声を受け、両立支援策を次々に実行「やれることは全部やる」
今後の展望~必要な取り組みは社員の声が教えてくれる
見えにくい不安に応えるために、今出来ることから始める

「自分だけで抱え込んでしまう人がいるかもしれない」。
社員の声をきっかけに、見えにくかった課題と向き合い、両立支援施策を進めた芙蓉総合リース様。
介護に関する社員アンケートを起点に、全社向けセミナー、相談窓口、管理職研修と段階的に取り組みを広げてきました。

本記事では、実際に施策を推進されたお二人のご担当者に、
「なぜ今、介護支援に踏み出したのか」「どのように社内で動きをつくってきたのか」についてお話を伺いました。

社員アンケートで明らかになった、介護への不安と実態

【園城様】
はい。2023年に介護に関する社員アンケートを匿名形式で実施しました。
対象は、一般的に介護に直面しやすいとされる40代以上の社員で、約6割が回答してくれました。
回答を見ると、介護経験がある、または現在介護中であるにも関わらず、職場ではそのことを誰にも話していない、という社員が一定数いることがわかりました。
介護に関してどこまで相談するかは、社員一人ひとりの判断に委ねられており、非常に個別性の高いテーマであるということも改めて実感しました。

一方で、介護に関する情報不足や、介護との両立において職場の理解が得られるかどうかという点への不安も多くありました。これは企業として取り組むべき重要な課題であると強く認識するきっかけとなりました。

【松室様】
そうなんです。アンケートでは、介護の経験がある社員が3割ほど、その半分くらいが現在も介護をしているという結果でした。
声が表に出づらいだけで、潜在的にはニーズがある。会社として支援に取り組むべき課題だと確信しました。

予想をはるかに超える参加率。全社向けセミナーで得た手応え

【園城様】

2024年からは「社員が介護や両立に関する正しい知識を得ること」、そして「職場全体で理解を深めること」を目的に、両立支援策の強化に取り組むことを決定しました。

具体的には、7月に全社員向けの仕事と介護の両立支援セミナーを実施し、その後社内の相談窓口を設置しました。さらに11月には、管理職向けの両立支援研修も行い、多層的な支援体制を整えています。

社員の声を受け、両立支援策を次々に実行「やれることは全部やる」

【 園城様】
アンコンシャス・バイアスへの対処にも取り組んでいますが、実はそちらも社員の興味・関心が高いテーマです。

社員の興味があるところにこそ、もっと情報提供をしたいと思っています。

見えにくい不安に応えるために、今できることから始める

社員の声をきっかけに、見えづらかった「仕事と介護の両立」という課題に向き合い、アンケートからセミナー、相談窓口、管理職研修と段階的に取り組みを進めてきた芙蓉総合リース様。

その背景には、「人が価値の源泉」という企業としての理念と「やれることは全部やろう」という、取り組みに対して誠実に向き合う姿勢がありました。
そして何より、「社員の声にこそヒントがある」というご担当お二人のまなざしが、施策を現場に根づかせていく推進力となっています。

貴社でも、仕事と介護の両立支援を検討されていますか?
社員に寄り添いながら制度設計・研修・情報提供まで一貫して支援できるプログラムをご用意しています。


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