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ビジネスケアラーインサイト

ビジネスケアラー支援とアンコンシャス・バイアス

目次
仕事と介護の両立に「不安を感じる」割合は女性の方が高い
女性管理職の8割が介護の当事者になりうる?
仕事と介護の両立にも影響しうるアンコンシャス・バイアス
女性活躍を進める企業こそ、加速すべきビジネスケアラー支援

仕事と介護の両立に「不安を感じる」割合は女性の方が高い

企業が進める「女性活躍推進」にとっても、ビジネスケアラー支援は大きく影響を及ぼします。
LCAT約4万人の回答では、「介護に対して非常に不安を感じる」と「不安を感じる」を合わせると、半分以上になるという結果が出ています。「少し不安を感じる」まで入れると8割以上になり、男性よりも女性のほうが、不安を感じる方が多くいました。

現在ビジネスケアラーである管理職(男女)の意識調査でも、女性管理職の負担感は男性管理職よりもかなり高いレベルにあることが明らかです。7割が「物理的、精神的に辛い」、5割が「キャリア継続に不安」と答えています。

資料:仕事と介護の両立支援クラウドLCAT(リクシス)

女性管理職の8割が介護の当事者になりうる?

企業の管理職層は、40代後半から50代が中心。いつ、誰がビジネスケアラーになってもおかしくない世代です。
LCAT・2023年現在のデータでは、女性管理職のうち既に2割は介護に直面しており、半数以上は数年以内に介護が始まることを想定しています。実は、女性管理職のビジネスケアラー発生確率は、男性管理職の2倍というデータもあります。今のところ、女性の方が主たる介護者になる傾向があることや、対象家族の近くに住んでいる女性が多いことなどが要因と考えられます。

仕事と介護の両立支援にも影響しうるアンコンシャス・バイアス

ここまでのデータを見ると、 企業のビジネスケアラー支援が進まなければ、女性登用も早晩立ち行かなくなるリスクがあると考えられます。
「ダブルケアラー」という言葉が聞かれるようにもなりましたが、介護と育児の両方を仕事と両立する、という方も増えてきています。もちろん、これは女性に限ったことではないのですが、現状、ケアを担う役割が女性に偏る傾向が残っていることから、不安を抱える女性が多くいます。


仕事は一生懸命やりたいけれど、いざとなるとこうした不安が頭をよぎる…LCATに寄せられるコメントでは、「仕事は続けたいが、会社側がそれを許してくれるのか」という不安に加え、「配偶者や家族に理解してもらえるだろうか」という悩みがあります。そのほとんどは女性からのコメントです。ケア=女性、というアンコンシャス・バイアスの影響が、職場にも、女性自身にも、働いているのかもしれません。

コメント1:仕事と介護のバランスより、義父に対する介護について、配偶者に理解してもらえるかの方が心配。退職も選択肢に入れなければならなくなる。

コメント2:きょうだいも全員遠方にいるため、要介護になった場合の想定ができていません。
きょうだいは私含めて3人ですが、私以外は男性で妻帯者です。兄弟にどのように介護の話をすればよいのか不安です。

コメント3:育児や介護と、仕事の両⽅、どちらも頑張りたいという気持ちを尊重してくれない上司もいる。だから介護のことは絶対に上司に⾔いたくないし、同僚から上司に伝わっても嫌なので、誰にも⾔いたくないです。

女性活躍を進める企業こそ、加速すべきビジネスケアラー支援

働きがいを持って続けたい、と思っている管理職が、介護をきっかけに「役職を降りたい」「辞めたい」となることは、本当に残念で、もったいないことです。


介護を理由にキャリアを諦める女性が出てこない環境づくりを進める必要がありますし、むしろ、それをきっかけとして、職場の「働き方」を変え、生産性を向上したり、チーム連携を強化したり、と、新たな成長につなげられる種が作れるのではないでしょうか。


その一つとして、職場に「仕事と介護の両⽴リテラシー」を浸透させていくこと、ビジネスケアラーが「アタリマエに両⽴して活躍する」体制を構築すること、そのための実践的な情報⽀援を加速することなどを始めてみてはいかがでしょうか。

リクシス/チェンジウェーブグループでは、ビジネスケアラー両立支援として、実態把握からセミナー、研修、相談窓口まで、一気通貫にご支援しています。


D,E&I推進、女性幹部育成などのサービスもご提供しておりますので、お気軽にご相談ください。

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